エステ日記
2003/07/29





嘘つき娘の登場です・・
あぁ・・本当にごめんなさい。
昨日の夜どれだけの人が肩透かしを食らったんでしょう・・
そんな気はなかったんですよ。
ただ・・凄く眠くて・・気が付いたらエステの帰り道の電車で
最寄り駅を大きく乗り過ごしたりなんかして・・
そんな感じで借りてた映画も見なきゃいけなくて・・
(結局「コリーダ」48分だけしか見れず、全て返却)
そんな感じで、お待たせいたしましたエステ日記。

雑誌に載ってしまうのであまり詳しくは書けませんので
そのへんは適当に(笑)ごめんなさいねー。

それでは予告ラインナップよりお話始めます。


【『エステ』なるもの】

凪さん『エステ』って「一時的に圧力などで無理やり身体の形状を変形させるもの」という認識をしておりました。
しかしですね、今回お邪魔させていただいたお店に関してはそれは間違いでしたね。
凪さんが伺った7軒全て「身体の調子や形態を整えるもの」でした。
だから無理やりウエストぎゅーぎゅー絞ってみたりとか、脚をガシガシしごいてみたりとか
そーゆーことは一切なかったのね。
脚とかお腹だったらマッサージして、リンパの流れをよくしたり、ツボを押してみたり、
顔だったらクレンジングをしっかりしたり、筋肉の流れに沿ってマッサージしたりして「整える」ってのが基本。
だからナンと言いましょう?サイズを測ってどーとか、「ほ〜ら、こんなにくびれが!?」みたいな
TVショッピングに蔓延しているような感じのお手軽さってのはあんまないのね。
大手エステテックサロンのように同じ体系の人間を増産するような場所でもなく
「オプション、オプション」とアレもコレもと気になる部分を知らせる所でもない。
一般的に言われている「エステ」ってものをは大分違う種類の「エステ」ってものがあるってことが
今回の一番の発見だった気がする訳ですねー。

凪さんエステとか言うものはアンチだったので(それは美と資本主義の所でお話しますが)
なんか、そんな私でも大分心地よい気分にさせてくれるいい場所でしたよvv


【凪さんの受けたエステ詳細】

そんな凪さんの受けたエステは一体どんなものだったのか?
この辺詳しく書いてしまうと色々問題あるんでアバウト気味にね・・

1軒目 クレンジングが目玉のお店

コットンでクレンジング液を肌に滑らせるだけでスッキリするの!!(コレ驚き)
その後、たっぷりの化粧水を人肌程度に温めてスチーマーのような
細かい霧を顔に吹きかけるという大変心地よい体験をさせて頂きました。
コレが最高に肌蘇ったね!!
あの某化粧品ド○ホ○ン○ン○ルのCMばり。
肌が手に吸い付いてくるの。
まるで粘着素材を肌につけたかのように・・・(うっとり)

2件目 マッサージが主体のお店

ココが一番凪さんが行った中ではいいと思ったお店なのです。
(その次が1軒目ね)
とにかくね、肩にかけてのマッサージが大変気持ちよい。

3軒目 2人でのマッサージがメインのお店

先生がスポーツマッサージで有名のよう。
お弟子さんがやってくれたんだけど、背中のマッサージが気持ちよかったなー・・
滑らかなローラーが肌を転がっているようなんだけど、実際は人の指ってのが驚き。
ホントこれはきもちーよ。

4件目 先生が早見優似で新人教育が一番厳しそうだったお店。

ちょっと記憶が曖昧のため断念。
というか、ココではほとんど何もやってもらってないのです。

5件目 ブライダルエステがメインのお店(何か海草を肌に塗られました)

ネイルもやっていただいたお店ですねー。
やっぱしプロにやってもらうと持ちが違うね。
凪さんネイル大好きなんっすね。
 

何で好きかって、爪の形キレイなんですよ、父親に似て(笑)
小さいときからソコ誉められる訳ですよ。
(努力して得たものなんかじゃないのに。笑)
そうすると子どもだし「そっか、ココか」とか思う訳ですね。
(恐いね、子どもってもんは)
他人に自分の外見的長所を教えられてた/刷り込まれてきた訳です。
それで比較的小さい頃からネイルに興味を持ちまして
小学校高学年ではかなり頻繁に塗ってたんだよねー。
(かなりうまいよ、タダ塗るだけなら。うふふ)

凪さん、身体的長所とされている部分って自分で気づくより他人に決められることが多くて
色も白いって言われるんだけどそんなに色白いとは自分でも思ってなくて
周りの人から言われるから「あー・・あたしどっちかっちゃー色白いのかー」とか
思ったりするようなくらい、自分の型にあんま興味ないんだよね。
(自分の魂入ってる型という身体をどう見せるかっていう洋服とかには興味あるんだけどねぇ)

凪さん眼は一重なんだけど自分の身体に興味がないというか・・ない訳じゃないんだけど
もう基本的に絶対的なものから与えられた型に関してどーこーってあんまないんだよな。
だから無性に二重に憧れる人の気持ちもあんまよく分からないんだよねー。
そりゃ二重カワイイとは思うけど!!
アタシが愛でる男子は二重が圧倒的に多いけどっ!!
眼パッチリの少年が多いけどっ!!
でも自分は?となると別に・・なんだよねー。

あ、関係ない話になってる(笑)
そんで、ココのネイリストさんには「爪の形がキレイだから爪は気にしてるみたいだけど、手は酷いねー」
なんて言われちまいましてね(ヘコー)
(いや、冬はね、あかぎれて血が滲んでても「あはは〜」って済ませてますけど、
夏はそんな・・普通に年相応な手ですよ。念のため)
なんかね、「夏だからって乾燥してないと思う人多いけど、
夏は日焼け止めとか汗だとかで肌を痛めてるのよー」って言われましてね、
「手と首は年がごまかせないからとにかく大事にしてあげてね」と諭され、
「女の人は本当に単純だからネイルサロンなんかでキレイにしてもらうと
爪を見せようと指使いがきれいになったり、優雅になったりする単純な生き物なのよ」
とか言われて、「だから少し時間をかけてあげて、手がきれいになると心にまで影響してくるのよvv」
なんて、色々教えて下さいましたよ。
女子論!!!(笑)
サロンの美に対する思いって本当に素晴らしいと思います。
なんかコノ面倒くさがりやがホント納得させられる「美しさ」の持論ってもんに打ちひしがれました。

6軒目 アロママッサージ

アロマオイルでマッサージを受けました。
ココは頭のマッサージが最高に気持ちよかったーvv
でもね、凪さん匂い酔いまして(苦笑)
クラクラしながら三段腹出したりしちゃいました(てへっ)

7軒目 同じくアロママッサージ

アロマ立て続けって辛ひ・・
どっちでもハーブティが出されたんだけど
サロンで飲んでるヤツって身体にいいんだか悪いんだかさっぱり分からないもの
ばっかで、自家栽培とか言われるとほんと恐くてドキドキします(笑)
同じくここでも匂いに思う存分酔って終了。



【凪さんのエステ後のお肌の様子】

うん。
なんかね、結構オイル使うからさ、しっとりしない訳がない(笑)
でも、顔はね、つるつるですよ。
すべりが違うし、化粧のりも違うね。
肌も未だ吸い付く感じだし。
肌に指を滑らせるのが楽しくて仕方ありません。
顔洗うのとか肌のすべすべ具合を確かめる日常動作がすげー楽しくて仕方ありません!!
どの位維持できるのかはまぁ、分かりませんが、
「痩身だったら1週間に最低でも1度来て下さい」と言っていたのですが
顔はねぇ・・どうなんだろうねぇ・・(笑)
でも1時間で2万円とかそんなの1ヶ月に1度行ければ万々歳の生活だよなー・・(あはっ)



【施術者のプロ意識と雑誌媒体の都合】

コレはお客さんとして凪さんがエステに行ったわけじゃないから見えたものなので
普通にエステにいく場合には皆さんに一番感じ取りにくいものかと思うのですが
"凪がエステに行った"って一番の特色になるかと思ってちょこっと書いてみます。

凪さんがアルバイトしている雑誌では紙面の関係上恐らく施術写真は1・2カットしか使われないんですね。
で、何十軒もサロンを回る編集さんやカメラマンさんってのは必要な情報(文章にする部分と写真)さえ
手早く手に入ればそれでよいわけなんですね。
今度はそれを形(文章だったり、レイアウトだったりね)にする作業ってのが残ってるし、
たくさん情報をもらっても形に出来る部分って本当に少しな訳です。
だから写真ももろヤラセだったりする訳ですよ。
実際にやるんじゃなくて「背中に手を当てるだけ」の写真を撮ったりもする訳です。

しかし。
エステティシャンってのもプロな訳です。
基本は「お客様に喜んでいただく事」ってのが根底にあるから
こんなヤラセっぽいものだったりには抵抗があるようなんですね。
凪さん例えばフェイシャルならクレンジング場面が画になるカットだったら写真を撮られて
それで「ハイ、終了」となれば、化粧水もつけず、結構適当にほっぽかれたりするんですね。
でもエステティシャンの方ってやっぱり勉強してるからこそ
「そのまま放って置くのは・・・」みたいに言ってくれるんですね。
でも、編集さんなんては写真取り終わればその後、エステティシャンから話を聞かなきゃいけないし
学生アルバイトごときに時間かけてる時間はないわけなんですね。
でもそこにはやっぱりプロのエステティシャンとしてのプライドみたいなのがあって
「コレだけは!!」なんてやってくれる所もあるんですけどね。
そこで少し緊張した空気がまた走ったりして無防備な格好で横たわってる凪さんは
プライドとプライドのぶつかり合いも素っ裸で肌に感じる・・って言うねお話(笑)



【エステティシャンの心意気】

どこのエスティシャンも手が商売道具なだけに最新の注意を払ってた訳です。
特にフェイシャルをメインにしている人は夏だろうと冬だろうとクリームは欠かさず、
寝るときは絹の手袋するとか、パックするとか、顔と同じ化粧水とか乳液を使ってるとか。
重い荷物は手のひらや指では持たないで腕にかけるとか、
つり革は手袋をして握るとか、もう手タレの域。

あとね、驚くのが「声」
みんなすんげまろやかな声なの。
ヒーリング系の声ね(ナニソレ?笑)
オクターブ高めの声で、音を抑制して息でしゃべる、みたいな。
あと絶対早口はいないねっ!!
施術のくつろいでる時にしゃべりかけるときなんて羽毛布団を鼓膜にかけるように優しい声だよ。
柔らかいタオルに包まってるみたいな気分になるの!!
あの声もきっと修行の賜物だね(感心)

もう一つは、日本全国、世界各国色々な所のエステを試しに行って
いいと思ったものはすぐに勉強して取り入れたりする勉強家ぞろいってトコ。
(東洋、西洋、マッサージ、ツボ、アロマ、健康食品、ミネラル物質・・などなどとにかく広い。
上にそれを組み合わせたりしてるからエステティシャンの人って本当に勉強家)
とにかくエステの種類って豊富なので、大抵基本は大手エステ勤務時代に習得し、
そこから先は再就職先の店舗のやり方+皆さん独学で自分の手法を確立してるの。

それだけやっても「自分で大金叩いて来るだけあってお客さんの方が詳しかったりする時もある」
なんて言われてて、本当に日々進化、日々前進のお客さんをくつろがせるという裏側に壮絶な
努力の姿が隠れていてその辺にエスティシャンの心意気なるものを感じたのでした。



【『美』と「資本主義」】

えー・・長くなりました。
美と資本主義。
先ほど「凪さんは自分の外見的長所となる部分を他人に教えられてきた」と
書いたんですが、コレがココで引っかかってくるアレになってたんで
アノ辺で少々ムダ話をした訳ですねー。

"美しさ"って基本的に他人から決められるものだと思うんですね。
キレイだって基準がなければ自分できれいだとも分からないし、
他人からキレイだって言われなきゃ綺麗だなんて思わないわけですよね。
それに他人がきれいだって言うにしたって「きれいの基準」ってもんがないと
他人にキレイだなんていえないよね。

そんな多くの人に共通かつ共有の美の基準ってどこからやってくるのか。
今は細くて脚が長いのがいいみたいな風潮ですよね。
(モデル出身のTVタレントさんが多量にいる所を見ると)
農耕牧畜がメインだった頃は腰からお尻にかけて肉が付いててたくさん子どもが生めそうな体系が良し、
だった訳で凪さんが勉強してるインドの農村部においてもコレがまさに「美」そのものな訳ですね。
しかし、まぁ、コレがだんだん変わってきた。
ソレは色々理由があったんだろうけど一番元の原因は「資本主義」なんじゃなかろうか、と
凪さんは思ってるわけです。
(「資本主義」ってもんは本当に様々な問題の原因要素の一部を構成してると思う)

インドも資本主義国に人間を送り出すと同時に西洋の資本主義が流れ込んできてしまった。
昨今の都市部では細い方が美しいという価値基準が同時に輸入されてるんですね。
少し前のインド映画見ると分かると思うんですけど女優さんがびっくらするほどふくよかなんっすよ。
つまり人前とか大衆の前に出る女性の美ってインドではふくよかさってのが大事だったんでしょうね。
そーやって、地域独特の気候や慣習に合わせて体型ってのも様々だったと思うんですよ。

「資本主義」ってヤツは利益を求めるためには何でもOK、
やり方は問わないっていう多様性を認める、ある程度まではいい制度だったと思うんですよ。
つまり画一的な方法だけしか認められない世界ではなく、個性とか多様性を認めるいいものだと思うのです。

しかしですね、「資本主義」ってヤツは結局たった1つしか行き先はないんですよね。
どんな方法、それが例えばエステでも、レストランでも、農家でも、建築だとしても、
「利益を出す」というたった1点に資本主義の下に生活している人間全てが向かう訳ですね。
「利益なんて・・」って言葉ありますけど、それじゃ生活出来ない訳ですよ、資本主義社会では。
だからどうしても生きるために「利益」って出さなきゃいけない訳です。
スゴイ恐いことですよ。
莫大な数の人間が同じ目的に向かうって。

おまけに、資本主義の原理って「競争原理」なんっすよね。
身近なことで説明すれば、隣り合うコンビ2社が隣の店より多くの「利益」を出すために競争する、
それが今度は地域とか地区って単位になって、会社単位になる。
そして世界に出て、日本企業と外資系企業って戦いになったりする。
で、まぁ、最終的に日本の経済ってのと海外経済ってのになって行く・・
弱いものは淘汰され、強いものだけが生き残っていく。
そうならば、弱いものは強いものを真似るのが一番簡単な生き残りの方法なんだよね。
(まぁ、それプラス何かを付けて行く事が大前提だけど)

その辺を考えると「資本主義」って「利益を出す」っていう目的のために
その奥に「強いものを目指す」って意味がある気がするんですよ。
(強いってのは何度も言いますが武力とかそーゆーのじゃないですよ)

ここまで話してやっと繋がるんだけど、「美」ってもんも強いものの側にあるんじゃないかね?
アメリカって世界において独裁っぽい権力を持ってると思うわけですよ。
そこで決められる基準ってもんに「美」ってもんもあって、
その「美」に地域の特色みたいなもんも淘汰されちゃってるんじゃないかね、って。
「美」という多様なものにも資本主義の全員で同じ所に向かうという競争原理が
影響を及ぼしてるんじゃないか、と。

多様性を認める資本主義が進むに連れて結局たった1つの頂点しか認めないって
そーゆー矛盾を生んでいるんじゃなかろうか、と最近ずっと気になってたことなんですなー。
まだちゃんと論が回ってない感じですが(苦笑)ぼんやりの理由はそんなトコにあるんですが
とりあえずまぁ、こんなトコで凪さんのエステレポート終了!!





とにかく「美」がなんだろうと
キモチーもんはキモチーぞっ!
(笑)
























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